2014年7月6日日曜日

Making Of ANPANMAN Part2

アンパンマンのメイキング続きです。

●レンダリング
モデリングが完成したところでライティングを行います。

ライティングですが、基本の3点照明で行っています。
Backライトをやや強めにして、エッジを際立たせる画にしていきます。

ライトの設定が終わったらPhotoshopで合成するために
それぞれ素材を出力します。


今回は12枚出力しました。
それぞれの素材を重ねていき、細部を調整していきます。
BaseMaterial、SkinShade、Reflectionは既存のマテリアルを適用しそのまま出力します。
ライトの素材はカラーを黒にして出力、
ColorAlphaはそれぞれ素材毎に分けて調整したい場合に使います。
素材毎にカラーを割り当ててFlatColorで出力しています。

それぞれの素材を重ねてこんな感じになりました。
ライト素材はスクリーン、影は乗算等で素材を重ねていきます。
ライトには色を乗せていきます。


フォトリアル調にするため、少しだけ被写界深度をかけます。
この際、出力したDepthを使用します。

まずはDepthのカラーをコピーしてアルファチャンネルにペーストします。
そのまま被写界深度をかけたいレイヤーを選択し、
(レイヤーが複数に分かれている場合は複製して一枚のレイヤーに結合して下さい)
フィルタのぼかし(レンズ)を使用します。

ソースをアルファチャンネルにペーストしたDepthを参照します。
あとはぼかしの数値やノイズの設定をして完了します。

ぼかしをかけましたが、手前のアンパンと手の輪郭がくっきりしています。
場所によってはこういう箇所が出てくるのでぼかしツールで修正します。
ぼかしの強さはレイヤーの不透明度で調整します。

最後に微調整を加えました。
バックライトをやや強めに調整し、レベル補正でコントラストを強くし、
カラーバランスでシャドウに青味を加えています。
後はBGを作成し、ほんの少しノイズを加えて完成です。


●おまけ
映画ポスター風です。


今回はコンポジットの為に素材を12枚も出しましたが、静止画でしかできなさそうな
力技だと思うのでできるだけレンダリングでイメージを近づけるようにしていきたいですね。

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